フェアフィールド・バイ・マリオット台中は台中市西屯區にあるホテル。台中の中心部からは離れているが、台湾新幹線(高鐡)台中駅からはタクシーで15分という距離。台湾新幹線を利用する場合は便利な場所なので、もしかしたら観光よりもビジネス需要が多いホテルなのかもしれない。今回、台中を訪れた時点ではマリオットボンヴォイのプラチナ会員だったので、会員特典の恩恵に授かるために宿泊予約をした次第だ。
ホテルから歩いていける距離に台中最大の夜市である逢甲夜市があるというくらいの予備知識しかない状態でホテルにチェックインした。
ホテル近辺は意外と飲食店が多い!
上の写真はホテルから逢甲夜市方面へと向かう道。ホテルを出てすぐの所には、バイク屋や檳榔(ビンロウ)を売っている商店など、小ぢんまりとした店がいくつかある。そういった店を通り越して、しばらく進むと警察署がある交差点に出る。この警察署の交差点まで行くと飲食店が増えてくる。
警察署のある交差点の周りには上海料理の店、豆漿(豆乳)や蛋餅( タンピン、卵焼きクレープ)、三明治(サンドイッチ)などを売っている店、刈包(台湾式バーガー)の店、ドリンクスタンドがある。
交差点を西の方へ進むと大衆的な食堂やドリンクスタンドの50嵐もある。この近辺のGoogleの口コミを見ると中国語のものが多く、日本語や英語での口コミが少ないので観光客の利用は少ないのだろう。
福科路近くのバス停前には なんとスシロー(壽司郎)まであった。店の雰囲気も日本と同じだ。中には入っていないが、きっと台湾ならではのメニューもあるのだろう。こんなローカルエリアにまで日本の食文化が浸透していることに感慨深いものを感じた。
大台中四海豆漿
警察署の交差点にある大台中四海豆漿という店は豆漿や蛋餅、サンドイッチなどの朝食向けメニューが多い店。店の看板に営業時間が書かれていたようだが、営業時間のところがハゲていて何時から何時までやっているのかわからないが、朝食メニューをメインとしながらも 夜の11時頃、夜市での食べ歩きの帰りに前を通ったときも営業していた。
店頭には焼き餃子のようなもの、大根もち、小さめの豚まんを焼いたようなものが並んでいたので、焼き餃子っぽいのを指差し注文。
サンドイッチや蛋餅、エッグタルトもあったが、ホテルで朝食を食べてきた直後なので これらはまたの機会に。
豆漿と焼き餃子を店内で食べた。温かい豆漿は胃に優しい味。ホテルの朝食ビュッフェにも豆漿はあったが、こちらの方が大豆の香りを感じることができて美味しい。焼き餃子のようなものは、野菜が多めで、朝食で食べるにはちょうど良い感じ。この店を訪れたのは午前10時頃。他に店内で食べている客はいないが、食べている間にバイクでやってきてテイクアウトして行く客はちらほらいた。観光客とは遭遇せず。
鼎上海點心
大台中四海豆漿の向かい側にある鼎上海點心はランチタイムになると、バイクで昼食を買いに来る客や、店内で食事をとる客が次々とやってくる。地元の人たちがよく入る店ということは、きっと安くて美味しいに違いないと思う。漢字で書かれているメニューはどんな料理なのか想像がつかないものの多いが、とりあえず店内へと入ってみる。
それほど広くはない店内には自分たちの他に客が4組。その他にもテイクアウトの客が時々バイクでやってくる。
こちらがメニュー兼注文票。何を注文しようか迷っていると、少し英語が話せる若い店員が酸辣麺がおすすめだと言うので、言われるがまま酸辣麺を注文。他には豚まんと黒ごまが入った饅頭を注文した。
おすすめの酸辣麺が運ばれてきた。すっぱ辛い酸辣湯(サンラータン)の中に麺が入っている。なかなかのボリュームで、これだけで満腹になりそうな感じ。さっそく食べてみると、予想したよりも美味しい味!酸味と辛味のバランスがよく、タケノコ、鴨血、かき玉などの具もたくさん入っていて食べ応えもある。この味、このボリュームで60元(約220円)は安い。
豚まんと黒ごま饅頭は蒸したての熱々の状態で運ばれてくる。
豚まんはしっかりとした味付けで、豚肉もジューシー。味は日本で食べる豚まんのと同じ感じ。何もつけずにこれだけで食べても美味しい。
黒ごま饅頭は熱々の黒ごまの餡がたっぷり。この饅頭の美味しさには驚いた。ゴマの風味、甘みと饅頭の生地とのバランスが絶妙。
鼎上海點心で食べた料理はどれも安くて美味しかった。酸辣麺、豚まん、黒ごま饅頭、ソフトドリンクで150元(約540円)は安い。これは当たりの店を見つけたと思った。
清玉(KINGYO)
鼎上海點心の向かいにある清玉(KINGYO)はドリンクスタンドのチェーン店。ドリンクの種類も豊富で美味しそうだ。
清玉は警察署の交差点にある店舗で唯一、メニューに日本語併記がある店。何にしようか考えていると、店員さんが冬季限定のオレンジ紅茶(黄金橙)の試飲をさせてくれた。これが美味しかったので、オレンジ紅茶をテイクアウトすることにした。
オレンジ紅茶(黄金橙)は紅茶にオレンジが入っているというよりも、オレンジジュースに紅茶が少し入っているような感じ。スッキリした甘さが美味しいドリンクだった。
東海刈包大王
東海刈包大王は先ほどのドリンクスタンドの清玉の隣にある刈包(台湾式バーガー)の店で朝から深夜までやってる。初めてこの店の前を通りかかったときに看板の刈包が美味しそうに見えたので、気になっていた店だ。色々な種類の刈包があったが、看板の刈包を指差して注文、テイクアウトした。
白くてふわふわのパンの中には甘辛く味付けされた豚肉と卵焼き、パクチーが入っている。テイクアウトしたが、店からホテルまでは近いのでまだ温かいままだ。食べてみると豚肉が柔らかく、一緒に挟んである卵焼きとの相性も良い。パクチーも良いアクセントになっていて、前日に宮原眼科近くの店で食べた刈包よりもこちらの方が好みだ。
ネットの情報やガイドブックに頼らない楽しさ
宿泊したホテルの周りを何の予備知識もなく歩き回って、気になった店に入って食べてみる。もちろん全てが当たりの店とは限らないが、ハズレの店に入ってしまうのもそれなりに楽しい旅の思い出になる。
情報に頼って店に行くのも便利なので それはそれで良いが、自分で何かを発見する楽しみがなくなってしまう。街を歩いていると色々な店を見かける。そこで自分が気になった店に入ってみる。今回は しばらく忘れかけていた自分自身で美味しい店を探すことの楽しさに気づくことができた。
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